スーツを愉しむ世界のリーダーたち

衣服の豪奢さで相手を圧倒しようとする服飾外交の伝統は、姿を変えても今日まで生きています。
エレガンスがシンプルでシックなものとされるようになったのは、ダンディズムの世界が構築されてからのことです。
これは、日本的なボロは着ていても心は錦と本質的に異なります。
最上級の素材を最高の技術で仕上げた衣服を身に着けながら、なおかつそれが目立たないことを旨とする美学がダンディズムです。
そして、とりわけヨーロッパでは、どのようなスーツを着ているかが社会的ポジションやその人の心情までも表すものとして理解されています。
だからこそ、各国のリーダーたちは素晴らしい仕立てのスーツに袖を通します。
世界のリーダーたちの着こなしを観察することは、スーツをどのように着こなしていったらいいのかを考えるためのよすがです。
全体のフォルムはどうか、肩や襟などのデザインはどうなっているのか、素材や色、柄などはもちろんのこと、シャツやネクタイとのバランス、靴とのコーディネイトまで、様々な愉しみ方がスーツにはあります。